歩行者用LED信号器

交通信号器の設置基準は法律で定められていて、日本国中どこへいっても同じ信号器、かと思ったら、違うのです。設置基準は全国一律なのですが、基準の範囲内であればいろいろと融通が利きまして、都道府県ごとに特色があります。

LED信号器の試験設置は、四国(徳島・香川あたり)がもっとも早かったのではないかと言われています。たぶん、5〜6年くらい前にはもう町なかに存在していたはずです。関東では、国会議事堂の近く、祝田橋の交差点に設置されたLED信号器が、たしか4〜5年前だったかと記憶しています。交差点に設置された4つのLED信号器にそれぞれ微妙な性能の違いがあって、実験的な設置だったということがよくわかります。

警視庁(つまり東京都)が自動車用LED信号器の正式採用を決めたのが去年です。しかし、先天色覚異常者にとって必ずしも見やすいとは言えなかったため、設置に「待った」がかかりました。

歩行者用LED信号器については瞬間の判断が要求されないので、それほど問題がないと想像していたのですが、先天色覚異常ではなく、弱視・視野狭窄など、いわゆるロービジョンの方々に見辛さがあるとのことでした。